『京舞つれづれ』


審査員の講評(抜粋)

表紙と函の絵の使い方がとても秀逸。「はんなり」の語源といわれる 「花在り」のイメージに立ち返ったようなポップさが目を引きつける。 デザイン的な元気の良さはこれまで中身に合わせることの多い装幀に 足りなかった部分だが、この装幀の強さは立派な牽引力になっている。 抹香臭くなることなく京舞の本質を正確に汲み取った冷静かつ勇気あ る装幀である。(緒方修一)